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経営者のための遺言のすすめ(その2)

2009年07月04日

あなたの遺言、大丈夫ですか?
経営者のための遺言のすすめ(その1)では、会社の経営者にとって、
万一に備えて遺言を書いておくことは、リスクマネジメントの第一歩ということを述べました。
一方、遺言はもう書いたから大丈夫という経営者の皆さんもいると思います。
しかし、その遺言は本当に大丈夫ですか?
次の観点からもう一度見直してみてください。

  • 1.「経営の承継」が第一に考えられていますか? 企業の相続対策は、相続税を安くすることではありません。
    どのように資産を承継させたら、会社の「経営」にとって一番よい結果になるかを第一に考えるべきです。
    遺言の内容で重要な点は、経営権つまり議決権のある株式と、
    経営資源となっている個人資産を、次世代の者が経営をスムーズに行えるように後継者に相続させることです。
    その上で、税務面の検討をし、さらに遺留分などを考慮します。
  • 2.二次相続のことが考えられていますか? 配偶者がいらっしゃる方は、あなたがの資産を相続した配偶者が亡くなったきのことまで想定しておかないと
    思わぬ結果になっていまうことがあります。
  • 3.配偶者も遺言を書いていますか? あなたが先に亡くなる場合も、配偶者が先になくなる場合も考えて、
    夫婦そろって遺言を書くことをお勧めします。
  • 4.自分が先に死ぬと決めつけていませんか? 人間はいつ何があるかわかりません。
    そのために遺言を書くのですから、配偶者や子供などが自分より先に逝くことも考えておく必要があります。
    そのような想定は縁起でもないと思われるかもしれませんが、個人だけの問題ではなく、
    会社の命運にかかわる問題ですので、悪いことも想定しておかなければなりません。
  • 5.いつでも作り直せるからと、保留したり、曖昧にしている部分はありませんか 遺言はいつでも撤回したり作り直すことができます。
    しかし、将来の状況がわからないから今は決められないといって、
    重要なことを保留しておいては、今遺言を書く意味がありません。
    状況がはっきしたその時に、あなたに遺言を書く能力があるとは限らないからです。
    あらゆくことを想定して、「今考えられる最良の内容」にしましょう。
  • 6.遺言を書いてからあなた自身や家族や会社の状況が変化していませんか? 一見、前項で述べたこと矛盾すると思われるかもしれませんが、そうではありません。
    遺言はいつでも作り直すことができますので、遺言を作った時とその前提となる状況が変わった場合は、
    現在の状況に合わせて、「今考えられる最良の内容」に遺言を作り直しましよう。
  • 7.遺言の存在を信頼できる人に伝えていますか? 遺言の内容のこととは外れますが、せっかく作成した遺言も発見されなれば意味がありません。
  • 8.あなたの会社に対する「想い」が後に残される人に伝わりますか?

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